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顔合わせってなにするの??成功に導く方法とは

最近は結婚前に結納を行わないカップルが増えています。
その代わりに行われることが多いのが、「顔合わせ」です。

何年か前までは、結婚式の仲立ちをする「仲人」というお互いの家との懸け橋の役割を担う方がいて、
結納を取り仕切り両家の使者の役割をしていました。
平成、令和になり、仲人は見かけなくなりました。
両家のみで行う「顔合わせ」が大半をしめます。

顔合わせではどんなことをするのか、またどういった準備やマナーが必要なのかを解説します。

顔合わせとは?

顔合わせとは、結婚を控えたカップルの家族が両家ともに集まり、食事をしながら親睦を深めるものです。
結納の儀式的な部分を取り除き、両家が縁を結ぶことを目的としています。
食事をとりながら会話を楽しむ、どちらかというとカジュアルな会といえるでしょう。
ただし、顔合わせで両親同士が初めて顔を合わせることも少なくありません。
結婚する2人だけでなく、家族同士がよい関係を築けるように、準備やマナーをしっかり心得ておきましょう。

<顔合わせの準備>

結納に比べると、顔合わせはこれといった流れやルールがはっきりと決まっていません。
両家の親睦を深めるために、事前の準備をしっかり行なって、当日滞りなく顔合わせができるようにしておきましょう。

①日程決め

顔合わせは一般的に結婚式から逆算して、8~5ヵ月前に行います。

基本的には両家の都合がつく日を選べばよいのですが、大安や仏滅などの六輝を元にしたお日柄を気にするケースもあります。
まずは双方の両親に予定を尋ね、その際に「六輝を気にするか」を確認しておくと、後々のトラブルを避けられるでしょう。
ただし、「どうしても大安がよい」などとこだわりすぎると、なかなか日程が決まらないかもしれません。
その際は、友引や正午までが吉とされる先勝、正午以降が吉とされる先負も候補に入れてみてください。
遠方から集まるなどの理由で調整が難しい場合は、その旨を説明し、六輝以外の日程を了承してもらいましょう。
結婚する2人のスケジュールに合わせたい場合であれば、仕事など調整が難しい理由と都合がつく日程をあらかじめ伝えておき、
候補日のなかから決めてもらう方法がおすすめです。

②場所選び

日程が決まったら、すぐに会場選びを始めましょう。
顔合わせで使用する会場は、レストラン・料亭・ホテル・専門式場が一般的です。
大安や友引、週末や祝日を希望する場合は、早めの予約がおすすめです。

一昔前は男性側が女性側を訪ねて行うのが一般的とされていました。しかし現在ではその逆もあります。
両家の間辺りで行ったり、結婚する2人の生活拠点に双方の家族が出向いたりするケースも珍しくありません。
家族の負担を考えつつ、お互いにとってベストな形を選んでください。

遠方から集まる場合は、アクセスのよい場所で会場を選ぶことをおすすめします。
慣れない土地だと迷ってしまう可能性もありますから、ターミナル駅や空港で待ち合わせるなどの工夫をするとよいでしょう。

会場選びで欠かせない要素に、料理のジャンルと味があります。両親の食の好みを考慮して、
どちらの両親も食べられる料理を選びましょう。
たとえば和食ひとつにしても、地域によって馴染みのある味の濃さなどが異なります。
もちろん味の好みは人それぞれですが、ある程度リサーチして、なるべく全員が楽しめるように配慮してください。
会場は個室がおすすめです。

予約時に「顔合わせの会食がしたい」と伝えておけば、個室をすすめられることが多いでしょう。
もし希望する会場の個室が空いていない場合は、別の会場を選んだほうが無難です。
また料理の提供スタイルもコース料理で1人ずつ出されるのか、大皿料理なのかなどをチェックしておきましょう。

家族同士の交流がある場合であれば、取り分けるスタイルでも気にされないかもしれませんが、
基本的には1人ずつ配膳されるコース料理が好ましいです。

③費用分担

顔合わせの費用負担についても、とくにこれといった決まりはありません。
男性のみが負担する・両家で折半する・どちらかの家族が負担するなど、ケースバイケースです。

最近では「両親を招待する」という意味で、結婚する2人が負担する場合も増えています。
たとえば遠方住まいの新郎の両親が出向く場合は、新婦の家族が負担してもよいでしょう。
食事代は新郎新婦が負担し、個室利用料は両家で折半するなどの方法もおすすめです。
費用について前もって決めておくことで、思わぬトラブルを避けることができます。
婚約から結婚式までは、さまざまな費用が発生する大切な時期です。
顔合わせの際も、最適な費用分担を考えておきましょう。

④手土産

顔合わせ当日は、結婚する2人から双方の両親に手土産を用意しておくのが一般的です。
同じものでも構いませんが、それぞれ違うものを渡す場合は金額に差がないようにします。

菓子折りが人気ですが、生ものや要冷蔵などすぐに賞味期限が切れてしまうものはやめましょう。
もちろん菓子折り以外にも、それぞれの地元の特産品や工芸品などでも構いません。
帰宅時の負担にならないように、重たいものは避けてください。
また、お互いの両親が相手の両親にお土産を持参するのかも、確認しておきましょう。
一方しかお土産を持参しなかった、ということがないようにしてください。

「両家の関係を取り持つ」意識が大切です。

<当日の流れ>

顔合わせがスムーズに進むように、新郎新婦の間である程度流れを決めておいてください。
自由度は高いため、アイデアを出し合って、両家が楽しめるようなプランを練っておきましょう。
以下に、大切な3つのポイントを紹介します。

1. 挨拶

当日進行役をするのは、一般的には結婚する2人です。とくに男性側がリードして、会を進めるとよいでしょう。

堅苦しい挨拶は不要ですが、当日集まってくれたことへの感謝の気持ちを伝えてください。
そのあとで、自身の簡単な自己紹介をします。
男性の挨拶が終わったら、手短でいいので女性側も挨拶をして自身の自己紹介をするとよいでしょう。

場合によっては男性側の父親が挨拶するケースもあります。
マストというわけではありませんが、両親の意向を確認し、挨拶をお願いするのであれば事前に伝えておきましょう。

顔合わせは2〜3時間程度行われるのが一般的ですが、会の終わりにも挨拶をすることを忘れないようにしましょう。
会の終わりの挨拶は、結婚するふたりから行います。
い挨拶をする必要はありませんが、もう一度今日集まってくれたことへの感謝の気持ちを伝えます。
また、結婚式や結婚生活で「これからお世話になります」という思いを伝えておきましょう。

人気の会場だと、時間制限が設けられている場合もあります。

会の終わりでバタバタしないように、時間をチェックしながらタイミングを見計らうようにしてください。

2. 家族紹介

2人の挨拶と自己紹介が終わったら、今度は両家の両親の自己紹介を行います。

まずは男性側の父親、母親の順番に紹介してください。
両親以外の家族も顔合わせに参加している場合は、順番に紹介していきます。
男性側が終わったら女性側も同じように家族を紹介しましょう。
このとき、単に「父です」「母です」と紹介するだけではなく、エピソードや趣味なども交えて紹介するとベターです。
そこから会話が盛り上がることもありますので、親近感が持てるようなものを考えておきましょう。

3. そのほかのプログラム

初対面同士だと、なかなか会話が弾まないかもしれません。2人が積極的に話を振ったり質問するなどして、その場を盛り上げるようにしましょう。
とくに決まったプログラムはありませんが、両親の前で結婚記念品の交換をしたり、家族の紹介をするパンフレットを用意したり、といった工夫をおすすめします。

対話が苦手な家族がいる場合は、適度に話を振るなどして、その場にいる全員が楽しめるようにしましょう。

<服装>

おすすめ顔合わせの時の服装

顔合わせの服装はきちんとした服装を選ぶのがマナーです。
礼服には正礼装・準礼装・略礼装とありますが、顔合わせには略礼装が適しています。
ただ、遠方から招く場合や、もっとカジュアルに顔合わせをしたいという場合は、
少しカジュアルダウンした服装を選んでも構いません。
結婚する2人が礼服の格を合わせることはもちろん、両家の格も同程度になるように、事
前にドレスコードを伝えておけば、無用なトラブルが防止できるでしょう。

女性におすすめの服装は、丈の短すぎないスカートタイプのスーツやワンピースです。
アクセサリーやバッグは華美にならないようなものを選びましょう。
懐石料理店などの会場であれば、女性が振袖の着用もOKです。た
だし振袖は第一礼服といって格式が高いため、男性も同じ格式の紋付袴を着用しましょう。
そのほか男性におすすめの服装は、ダークカラーのスーツです。
シャツやネクタイは落ち着いた色味のものを選ぶとよいでしょう。

両親は結婚するふたりの格と同格か、それ以下の服装をします。
また両親同士は必ず同程度の格になるように配慮してください。
家族が参加する場合も同様ですが、学生なら制服を着用しても構いません。

会場となる場所の雰囲気や移動が簡単にできるかなども考慮し、
結婚する2人が率先して両家の間の連絡係を担当し、適切なドレスコードを伝えましょう。

<ふたりでルールや流れを決めて顔合わせを行おう>

結納と違い儀礼的な部分がない顔合わせは、これといったルールや流れがありません。
今回紹介したのは最低限押さえておきたいポイントです。2人でアイデアを出し合って、ぜひ最適な顔合わせを計画してください。

顔合わせの目的は「両家の縁を繋ぎ、お互いを知るための和やかな場にすること」です。
両親や家族に楽しんでもらえるよう工夫して、当日の流れやルールを決めていきましょう。