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披露宴の流れとは?一般的な流れとアレンジポイント

結婚式の披露宴は、集まってくれたゲストに二人のことを知ってもらい、感謝の気持ちを伝える機会です。
ゲストとして披露宴に参加したことがあっても、いざ新郎新婦として披露宴を行うとなると「どんな流れだったかな」と困っている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は一般的な披露宴の流れを解説します。アレンジを加えてオリジナリティのある披露宴にするコツも紹介しますので、これから結婚式を行う方は参考にしてみてください。

披露宴の流れ

一般的な披露宴を行う時間は、2時間半と言われています。会場の使用時間は2〜3時間半の中で決まっていることが多いです。
短めの披露宴の場合は2時間、少しゆっくりとした流れで行いたいという場合は3時間程度時間をかけるカップルもいます。ただ挙式から参加するゲストのことも考えると、あまり長すぎると負担になってしまうでしょう。

2〜3時間は長い時間に感じられるかもしれませんが、実際に行ってみるとあっという間と感じてしまう方がほとんどです。新郎新婦自体も忙しいですし、あれこれ演出を詰め込んでしまうと、ゲストも慌ただしく過ごすことになります。

また演出を詰め込み過ぎてしまうと、予定通りに披露宴を行うことができません。当日キャンセルしなければならない演出が出てきたり、延長しなければならない場合もありますから、時間配分をしっかり考えることが必要です。

一般的な披露宴ではお色直し1回を挟んで、前半と後半で進んでいきます。お色直しを2回入れる場合もありますが、今回はお色直しが1回の場合の流れを前半と後半に分けて紹介します。

披露宴前半

ではまず披露宴前半の流れから解説していきます。

新郎新婦入場

まず新郎新婦の入場です。挙式でゲストと顔を合わせているとはいえ、披露宴の始まりとなる大切な場面です。新郎新婦入場は挙式で着ていた衣装で入場することが多いです。

ただ新婦がウェディングドレスとは別にドレスを2着着たいという場合、披露宴開始前に着替えておくのがおすすめです。このタイミングで着替えておけば、お色直しを2回する必要がありません。

新郎新婦入場の際の動線は、入り口から高砂まで最短距離で移動することがほとんどです。時間に余裕があれば、ゲスト全員の顔を見ながら移動できるような動線を考えてみてもいいでしょう。

最近は新郎新婦入場の前にオープニングムービーを流すのが新しい定番となっています。
オープニングムービーは趣向を凝らしたものが多く、見ているゲストも「今から披露宴が始まる」というワクワク感に包まれるおすすめの演出です。二人の好きなものや趣味を絡めたムービーにすることで、よりオリジナリティを演出できます。

新郎新婦紹介

入場して高砂に到着したら、新郎新婦の紹介が行われます。通常は司会の人が新郎と新婦の略歴を簡単に紹介するものです。

司会からゲストへ参加してくれたことのお礼を伝えますが、その流れで新郎がウェルカムスピーチをすることも増えてきました。
もちろん新郎だけではなく新婦からも簡単なお礼の言葉を伝えるのもいいでしょう。>

主賓スピーチ

新郎側の主賓と新婦側の主賓からスピーチが行われます。新郎新婦は主賓が呼ばれたら起立し、主賓から着席を促されたら座るようにしましょう。

身内のみや友人のみで行う披露宴の場合は、主賓スピーチの代わりに親族や友人がスピーチするケースもあります。主賓スピーチの場合はかしこまった雰囲気になりますが、親族や友人の場合は面白いエピソードを挟んだスピーチをしてもらうと、かしこまりがちな式の前半もアットホームな雰囲気になるでしょう。

乾杯挨拶・乾杯

来賓の代表や友人代表が乾杯の挨拶と乾杯を行います。

乾杯のドリンクにはシャンパンが用意されることがほとんどです。シャンパングラスをデコレーションしたり、ペーパーアイテムを添えると新郎新婦らしさが出て、ゲストにも楽しんでもらえるでしょう。新郎新婦の出身地のご当地ドリンクがあれば、それを提供するのもおすすめです。

通常はスタッフがシャンパンを開けて、各テーブルに置かれたグラスに注ぐ形になります。ただここで新郎が友人を交えてボトルオープンセレモニーをするのも盛り上がります。
ワイワイとした雰囲気で披露宴を進めたいなら、ぜひ取り入れてみましょう。

ケーキ入刀

ウェディングケーキ入刀は、ゲストにとってもフォトチャンスの盛り上がる場面です。ケーキ入刀をした後はファーストバイトで新郎新婦がお互いにケーキを食べさせるのが最近の主流となっています。

兄弟・姉妹にケーキを運んでもらったり、親族の子供達にケーキの先導をしてもらうと温かな雰囲気に包まれます。
またケーキの代わりに二人が好きな食べ物を用意してみるのも面白いでしょう。

ファーストバイトの際は新郎に大きなスプーンで食べさせると盛り上がります。中には新郎用にプラスチックのスコップを用意するカップルもいるほどです。

また新郎新婦でファーストバイトをするだけでなく、親族やお世話になった方にも食べさせてあげるというサンクスバイトという演出もあります。
またそれぞれの母親が新郎新婦に食べさせてあげるラストバイトも人気です。

料理提供

ケーキ入刀が終わると料理の提供が始まり、歓談がスタートします。このタイミングでゲストが高砂に行って新郎新婦と写真を撮るという流れになることが多いでしょう。司会からも促してもらうとベストです。

新郎新婦中座

料理が提供されて少し経つと、新郎新婦が中座します。まず新婦が中座し、その後新郎が中座するのが一般的です。

この際のエスコートを新郎新婦がその場で指名すると盛り上がります。兄弟・姉妹や親友をサプライズで指名するのもいいでしょう。

新郎新婦は中座してお色直しを行い、ゲストは引き続き料理を楽しみます。このタイミングで新郎新婦の紹介ムービーを流すのが一般的です。お色直しは時間がかかり、会場に新郎新婦がいない時間が長くなるため、ゲストが楽しめるムービーを用意しましょう。

また中座した後に、お色直しのドレスの色当てクイズを楽しんでもらうのもおすすめです。ペンライトを配っておき、色を当ててもらう演出をすれば、再入場時に盛り上がります。

それから、中座している間にゲストにカメラマンを用意して、ゲストからメッセージをもらうというのも人気があります。一生の思い出になりますし、その映像をエンディングムービーで使用するのも楽しいでしょう。

披露宴後半

新郎新婦が中座してお色直しが終わると、そこから披露宴の後半がスタートします。

新郎新婦再入場

新郎新婦が再入場します。厳かな雰囲気で入場することが多い前半と異なり、後半は明るい雰囲気で始めることが多いため、みんなが楽しくなるような選曲をするといいでしょう。

再入場はゲストのテーブルラウンドといってゲストの各テーブルを回るのが一般的です。キャンドルサービスをするのが定番ですが、最近はフラワーサービスやフォトラウンド、ビールサーブも人気です。

またゲストがフルーツを入れたボトルにお酒を注ぐ果実酒ラウンドや、二種類の液体を混ぜることで発光させるルミファンタジア、花火ラウンドなどもゲストが一緒に楽しめる演出です。
新郎新婦がゲストのテーブルをゆっくり回ることができる唯一の時間ですから、趣向を凝らしてみてください。

歓談・余興

新郎新婦の再入場・テーブルラウンド後の時間は比較的自由です。中弛みしやすい時間なので、ゲストが楽しめる余興などがおすすめです。

余興がない場合は、婚約指輪を改めて送るエンゲージカバーセレモニーを行なったり、ゲストが参加できる演出を考えてみましょう。ゲスト参加型の料理の実演やクイズも盛り上がります。

最近はブーケトスが省略されることも多いですが、ブーケトスを行うならこのタイミングがおすすめです。新郎側はトスの代わりにブロッコリーやパイナップルを使ってプリングをするのも楽しいでしょう。

新婦の手紙

場の空気が一気に変わるのが、新婦から両親への手紙です。

最近は新婦から両親へ手紙を読むだけでなく、両親から新婦への手紙が読まれることもあります。また新婦から新郎へ、新郎から新婦へサプライズで手紙を読むのも人気です。

結婚式の中でもゲスト全員が感動する場面となっています。

両親ギフト贈呈

新婦が手紙を読み終わると、そこから新郎新婦から両親へギフトを送るセレモニーが行われます。定番は新郎新婦が生まれた時の体重と同じに作ったぬいぐるみや、生まれてから今までの写真を使った感謝状などがあります。ぬいぐるみの代わりに米俵を送ったり、家族の写真を使った家系図、新郎新婦と両親がお揃いで持てるアイテムなども人気です。

実用的な贈り物としては商品券や旅行券、食事券があります。今まで忙しく過ごしてきた両親に夫婦水入らずの時間を過ごしてもらいたいという気持ちを込めるのもいいでしょう。

さまざまなギフトアイテムがありますから、両親へ感謝の気持ちを込めて選んでみてください。

両家代表挨拶

両家を代表して新郎の父から参列してくれた人への挨拶が行われます。新郎新婦から事前にお願いしておきましょう。

新郎謝辞

続いて新郎からお礼の挨拶を行います。最近は新郎だけでなく、新婦からも挨拶をするケースが増えているようです。

新郎新婦退場

新郎新婦が退場します。退場後はお見送りの準備を行うことになりますが、その時間をつなぐためにエンディングムービーを用意するカップルが多いようです。依頼しておけば、式中の写真や映像を即座にムービーにしてくれます。

エンドロールとしてゲストの名前と一言メッセージを添えるのもおすすめです。

お見送り

新郎新婦と両家の両親でゲストをお見送りします。この時にプチギフトを渡すのが定番です。

プチギフトは二人の写真をプリントしたお菓子や、イニシャルやメッセージをプリントした食品などが定番です。かさばらないものを選びましょう。キャンドルやアロマオイル、お水やジャムなども人気があります。

お子さんのゲストがいる場合は、お子さん用のプチギフトを用意するといいでしょう。

新郎新婦ならではの演出をプラスして素敵な披露宴に

披露宴の流れが大幅に変わることはありませんが、どんな演出をするかは新郎新婦次第です。ゲストがあっと驚くような演出や一緒に楽しめる演出、感動の演出などを取り入れて、新郎新婦らしさ溢れる披露宴になるように考えてみてください。

オリジナリティ溢れる演出をすることで、参列してくれたゲストにとっても忘れられない披露宴となることでしょう。