安全な結婚式の為のコロナ対策
コロナ禍でも安全に結婚式を行うためのコロナ対策について解説します。新郎新婦もゲストも安心して結婚式を楽しめるように、こちらの記事を参考にしていただき、しっかり対策を行っていきましょう。
コロナ禍によって結婚式を中止・延期する選択をされる人がいるなか、コロナ対策をしたうえで開催の決断をする方も次第に増えてきました。結婚式を行うのであれば、新郎新婦にとっても大切なゲストの方にとっても素敵な1日となるように、万全のコロナ対策をして当日を迎えましょう。
今回はコロナ禍の今、安全に結婚式を行うためのポイントを解説します。結婚式に列席されたすべての人が安心できるよう、できる限りの対策を行いましょう。
結婚式における「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」2020年5月、公益社団法人日本ブライダル文化振興協会が「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」を発表しました。[注1]
今後の感染状況によってガイドラインが変更される可能性は高いですが、安全性を保つためにはこのガイドラインに従う事がベストです。このガイドラインは結婚式場側やプランナーも把握しているものですが、これから結婚式を挙げる新郎新婦も目を通しておくと安心です。接触感染や飛沫感染など結婚式のどんな状況・場面で感染リスクがあるのか知っておき、安全性が保てる結婚式にできるようにしましょう。
[注1]公益社団法人日本ブライダル文化振興協会|結婚式場業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」の策定にあたり
https://www.bia.or.jp/wp-content/uploads/2020/10/bfaf724e5cf64412e076c80e60eb0087.pdf
それでは、結婚式ではどんな場所・場面・アイテムに感染リスクがあるのでしょうか。
1.感染リスクが高い場所
感染リスクが高い場所としては、挙式会場・披露宴会場以外に、受付、待合室、ドリンクバー、ビュッフェ、ゲストテーブル、化粧室、送迎場所、会場までの移動が挙げられています。移動はゲストごとに対策をお願いするほかにありませんが、これらの場所で接触をできるだけ避け、飛沫感染が起きないように考えなければなりません。会場ごとにそれぞれの場所の規模は異なりますが、会場にもしっかり対策をお願いしておくことが大切です。
2.感染リスクが高い場面
感染リスクが高い場面は、受付での会話や混雑、披露宴会場での会話、挙式・披露宴の司会、司祭による誓いの言葉、スタッフとゲストの会話、讃美歌、声を出す演出、飲酒状態での会話、退出時の会話や混雑などが考えられます。会話を減らすことができる代替案を考えたり、声を出す場面を減らしたりという対策が必要になるでしょう。受付や退出時は混雑が生まれやすいため、タイムテーブルに余裕を持って混雑を避けるなどの工夫が必要です。また司会や司祭、スタッフにも感染対策の徹底をお願いしましょう。
3.感染リスクが高いアイテム
感染リスクが高いアイテムは、芳名帳、ご祝儀、ドアノブ、マイク、席次表、引出物、プチギフト、テーブル、椅子、エレベーターのボタンなどです。芳名帳をやめてゲストカードに切り替える、ご祝儀を手渡ししてもらう前に除菌できるようにするか、手渡しではなく所定の場所に置いてもらうようにする。引き出物やプチギフトは後日郵送にするなどの対応が必要です。またドアノブやマイク、テーブル、エレベーターのボタンなどは除菌を徹底してもらうように式場側にお願いしましょう。
【ガイドラインに沿った対策!6つのポイント】
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会による「新型コロナウィルス感染拡大防止ガイドライン」では、結婚式で接触感染と飛沫感染のリスクがあるとされています。具体的にどんなポイントに気をつければいいのかチェックしておきましょう。
1.会場の広さとゲストの人数を考慮する
ガイドラインではゲスト同士の間隔を1~2m開けて席の配置をすることが推奨されています。
どの式場でも今まで収容していた最大人数までゲストを入れることが難しくなるでしょう。多くのゲストを招待したいという気持ちもあるかもしれませんが、招待したいゲスト全員を呼ぶことは難しくなるかもしれません。
またテーブル同士の距離も確保しなければならないため、レイアウトにも注意する必要があります。会場の広さとゲストの人数を比べて、しっかりソーシャルディスタンスが保てるのかを確認しましょう。
2.アクリル板の使用
結婚式をしたい会場の目処を立てていたカップルも多いかもしれませんが、三密を避けより安全性を保つために、ガーデンパーティを検討してみるのもいいかもしれません。ただ完全に屋外の結婚式の場合は天候にも左右される懸念もあります。
室内でテーブルを囲むスタイルの場合は個々にアクリル板を設置し、どれくらいの換気ができるのかも確認することをおすすめします。
3.除菌用のアルコール消毒を用意する
最近はどんな場所でも除菌できるように、アルコール消毒が用意されています。常にバッグに忍ばせているという人もいますが、結婚式でもゲストが使えるようにアルコール除菌を用意しておくのは鉄則です。
感染リスクが高い場所に必ず設置しましょう。共有スペースにはすでに置かれていると思いますが、各会場内の設置はプランナーと話し合うことをおすすめします。おしゃれなボトルに入れたり、ボトルをデコレーションして置いておけば、会場装飾とテイストを合わせることができます。
また挙式・披露宴中は新郎新婦が除菌をして回るわけには行きません。席に除菌シートを置いたりなど会場側としっかり打ち合わせをして、こまめな除菌と感染リスクを下げるためにどんな対応が可能かを相談しましょう。
4.結婚式の打ち合わせはオンラインも活用
結婚式までの間に感染しないということも大切です。せっかくの結婚式の日に新郎新婦が感染してしまっては、悔やんでも悔やみきれないでしょう。そういった事態にならないために、結婚式の打ち合わせにオンラインを活用することをおすすめします。
また打ち合わせ以外の場面でも不要不急の外出を避け、当日まで感染リスクを下げる行動を心がけてください。
5.マスクの着用徹底をお願いする
マスクは結婚式のような場では失礼に当たると考えている人もいるようです。ただコロナ禍の状態ではゲストにマスクの着用を徹底してもらえるようにお願いしましょう。招待状にもマスクの着用をお願いする旨を記載することも忘れずに。
また念の為、マスクを忘れてしまったゲスト用のマスクを用意しておくと安心です。
またスタッフがマスクをすることに違和感を感じるゲストもいるかもしれません。スタッフがマスク着用を徹底できるように、式場スタッフがマスクを着用する旨を伝えておいてください。
挙式・披露宴中はマスクをしない新郎新婦がほとんどですが、タキシードやドレスに合わせたスタイリッシュなマスクも増えてきているので、コーディネートの1つとして取り入れるのもいいかもしれません。
6.新郎新婦・ゲスト・スタッフが接触する機会を減らす
全く接触しないということは無理ですが、演出次第で通常より接触機会を減らすことはできます。受付を設置せず、事前にご祝儀をお願いすることもできますし、席次表を渡す代わりにエスコートカードを用意しておくことも可能です。
演出ではできる限り人が集まらないようにし、テーブルラウンドや大人数での余興などは他の演出を考えましょう。
また披露宴中に密集しての写真撮影ではマスク着用もしくは会話はしないように配慮し、司会者からゲストにお願いしてもらうことをおすすめします。
【ゲストに安心して出席してもらうための3つの配慮】
結婚式に参列するゲストもコロナ禍での参列に不安を抱えています。ゲストが安心できるような配慮を行いましょう。
1.招待状にコロナ対策していることを記載する
ゲストに送る招待状には通常の案内に加えて「式場と協力してコロナ対策を行います」という旨を記載しておくと、受け取ったゲストも安心です。またゲストにもマスクを着用しての来場を招待状でもお願いしておきましょう。
2.式の前にも問題なく参加できるかを確認する
コロナの状況は刻一刻と変わっています。出席できると返事しても状況が変わってしまったゲストもいるかもしれませんが、お祝い事なので断りづらいと感じている人もいるでしょう。返事をもらったときより状況が悪化したのであれば、ゲスト人数の最終決定前にゲストに連絡して最終確認をすると安心です。
3.オンラインでの出席を用意する
遠方に住んでいるゲストは、移動しての参加に躊躇しているかもしれません。またご高齢の方や持病のある方は参列したくてもできない場合があるでしょう。ゲストに安心して出席してもらうために、オンラインで出席できるような選択肢を用意するのもおすすめです。
万が一状況が悪化したときの対応策も忘れずに
コロナの状況は数日、数週間で変わり、先が見えないものです。今は結婚式ができる状況でも、もしかすると悪化してしまってキャンセルが必要になったり、参加できるゲストがほとんどいなくなったりという事態も考えられます。
そうなった場合どうするのか、新郎新婦で話し合い、式場側ともどのような判断をどんなレベルでするのかを確認しておきましょう。
またブライダル保険に加入しておけば、直前にキャンセルの必要が出た場合でも安心です。式場側とは「万が一結婚式で感染者が出てしまった場合の対応」についても確認しておくことをお勧めします。
【まとめ】
万全の状態で結婚式の日を迎え、コロナ禍という状況でも結婚したことを大切なゲストに報告したい気持ちを諦める必要はありません。理想の結婚式とは違う形になるかもしれませんが、コロナ禍であることを逆手にとればいつもはできない演出もできるはずです。
新郎新婦もゲストも安心して楽しい1日を過ごせるように、今回紹介した対策を参考にしながら結婚式の準備をしていきましょう。